目が覚めると
ゆっくりと、目を開けました。

見慣れた天井。
見慣れた部屋。
窓から差し込む朝の光。

時計を見ると、 いつもの時間です。

宇宙船もありません。
地下8207mもありません。
意識の街もありません。
クマムシおばちゃんも、 意識の長老もいません。
「あれは……」

「全部、 夢だったのか?」
そう思いながら、 起き上がろうとした、 そのとき――

枕元に、 見覚えのない一枚の紙が 置かれていることに気づきました。
また、 お待ちしております。

意識は、 どこにいても つながっています。
―― 意識の長老
夢だったのかもしれません。

でも、 あの街で見たもの。
あの街で感じたこと。
あの街で出会ったもの。

それだけは、 確かに心のどこかに残っています。

いつか、また――

「意識の街で、会いましょう。」
旅を終える ▶
最初からもう一度