BOOK02 表紙

BOOK 02

小さな世界にも、
まだ知らない物語があります。

BOOK02 1

ある朝。

いつもと同じ場所なのに、
なぜか少しだけ
世界が違って見えました。

BOOK02 2

昨日まで気づかなかったものが、
今日はそこにあります。

本当に昨日は
なかったのでしょうか。

BOOK02 3

道のすみに、
小さな石がありました。

誰も見ていません。
でも石は、ずっとそこにいます。

BOOK02 4

風が吹きました。

木の葉が揺れ、
雲が動き、
見えない何かが通り過ぎました。

BOOK02 5

見えないものは、
「ない」のでしょうか。

風も、音も、
気持ちも。

BOOK02 6

遠くから鳥の声がしました。

姿は見えません。

それでも、
そこにいることは分かります。

BOOK02 7

では、
思い出はどうでしょう。

目には見えないのに、
昨日を連れてきます。

BOOK02 8

未来はもっと不思議です。

まだ何も起きていないのに、
私たちは未来を考えます。

BOOK02 9

ないものを想像して、
まだない場所へ向かう。

それは少し、
不思議なことです。

BOOK02 10

世界は、
見えるものだけで
できているのでしょうか。

BOOK02 11

たぶん。

見えないものも、
聞こえないものも、
まだ存在しないものも。

この世界の一部なのかもしれません。

BOOK02 最終ページ

だから今日も、
ひとつだけ問いかけます。

WHY?